night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

「たのしうつくし 古伊万里のかたちI」@戸栗美術館、「サラ・ベルナールの世界展」@松濤美術館 12/15

 初台のオペラシティから、京王の路線バスで渋谷に移動。NHKの裏で降りて歩いていく途中、戸栗美術館が目に留まり、寄ってみた。

戸栗美術館

f:id:jawa_jawa:20191223220715j:plain
 古伊万里の展示。たまたま立ち寄ったのだが、これがすばらしいかった。ぼくが気になるのはやはり青磁。“青磁染付 樹鳥文 葉形三足皿”は、ぼってりとした厚めの皿に青磁釉がかけてあるが、白くかけ残されているところに青い染付で鳥や枝が描かれているもので、非常に美しいし、こういうものは初めて見た。また、白い角瓶に菊や藤袴が描かれていて、上に薄い花びらの飾りがついている“色絵草花文角瓶”も、とても繊細でしゃれている。

*

 少し歩くと松濤美術館がある。

f:id:jawa_jawa:20191223220721j:plain

渋谷区立松濤美術館>サラ・ベルナールの世界展

 一世を風靡した大女優だったというサラ・ベルナールミュシャだけでなくラリックも、彼女を通してそのデザインが世に出たアーティストだったということを知る。──サラ・ベルナールは、展示されていたペールオレンジのドレスからも、わりと小柄な人だったようだ。舞台で使用したという百合の冠も、大きさよりも、そのごてごてとした大仰さで、独特の迫力がある。舞台上でスポットライトを浴びてきらきらと輝くこの冠、それをつける女優を想像しながら、展示を見て回った。