横浜をぶらぶらしてきた。まず根岸線の関内駅から歩いて10分くらい、横浜ユーラシア文化館へ。
企画展「サウジアラビア、オアシスに生きる女性たちの50年」を開催中。黒いベールに不思議な仮面をつけた人物、ちょっとぎょっとするが…、片倉もとこ氏という文化人類学者が、1960年代から、現地の女性たちのコミュニティに入って調査を続けていたそうだ。すごい人がいたのだなあ
こんな鮮やかな衣装も着ているのね。
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横浜駅に移動して、そごうの上へ。
若いころの素描とかから、すでにものすごくしっかりした絵なのだよね…。1890年代のパリで開花しちゃった時期の、カレンダーや雑誌などの印刷物(“ビザンティン風の頭部”や、花の連作、四季の連作など)が目を引いたけれど、娘のヤロスラヴァを描いたというスラヴ叙事詩展のポスターや、『スラヴィア』とかが好き。わりと晩年になってからの、友人の娘だというエリシュカを描いた油彩が展示されていて、もはやパリ時代の画風とはまったく違い、力強さがある。──ほとんど褪色したようなパステル画に、ほのかに見える表情が、幻のように見えたのが、印象に残った。