night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

11/30(土)鋸山(1)

 房総の鋸山に登ってみようということで、朝も早くから横浜駅に集合した。早朝には氷が薄く張っていたような寒い朝だ。久しぶりに東京湾フェリーに乗るため、まず京浜急行の電車で久里浜へ行き、路線バスでフェリー乗り場に向かう。

 京急久里浜駅から東京湾フェリーまでのバスは、『久7』と『久8』のどちらかに乗ればよいようだ。経由が違うようで、今回は行きも帰りも『久8』に乗り、微妙に遠回りのようだがいずれにしても10分程度であった。学生時代、京急久里浜駅から東京湾フェリーまで、何度か歩いたことがあるが、なにも200円足らずのバス代をけちらなくても、と、今になってみると思う。

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 9時25分の東京湾フェリーに乗船。

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 日射しの強いソファ席でゆったり。

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 寒いけれど好天で、まさに雲ひとつない。富士山がくっきりと見えるし、沖合には伊豆半島の山々と、さらに遠くには伊豆大島も見える。40分間の航海で金谷港に着いた。

*

 金谷港から歩き始めた。コンビニに寄ったりしてから内房線浜金谷駅の前を通り過ぎ、金谷の集落を縫って、線路をくぐって少し行くと、登山道が現れた。──鋸山に登るには、ロープウェイと自動車道のほか、登山道がいくつかあるようだが、台風15号で大きな被害を受け、今は、「観月台」経由の「関東ふれあいの道」でしか登れないようだ。

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 いきなりこの登りだからなあ…

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 だが、少し上っただけで、金谷の町を見下ろして、すばらしい眺望なのだ。

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 木の根道になった。

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 いきなりの急な登りに、息が上がってしまい、少し休憩。屏風のような山容が、行く手に立ち塞がっている。

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 もともと盛んに石が切り出されていた鋸山では、こういった“樋道”で切り出した石を滑り下ろしていたそうだ。だけど、すごい斜度だけど…、本当にこんなところを落としていたのだろうか。

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 目の前に岩壁が現れた。なんだこれは!

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 石を切り出していた跡だ。これは驚いてしまった。なんだか荘厳でもあり、どことなく不気味でもある。人の手で、採石という産業によって、作り出された造形だ。

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 何かのマーク?

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 登山道が岩壁の方に導かれるので、本当にこっち?と訝りながら進むと、切通しがあった。岩肌に鑿の痕が模様のようについている。

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 池になっていて、なんと鯉が泳いでいる。水が湧いているとは思えない水たまりだけど、誰かが放してしまったのか…。

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 “地球が丸く見える展望台”に着いた。歩き始めてから1時間と少し。館山の洲崎から、伊豆大島天城山系、城ケ島など、よく見える。横浜のインターコンチネンタルホテルの特徴的な形が見え、羽田の風の塔の向こうにはスカイツリーがあり、長く伸びた富津岬の先には第一海堡と第二海堡東京湾に浮かんでいる。