night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

10/8(火)鶴岡へ

 実は夏休みである。いろいろ考えていたが、東北地方の日本海側でかねてから行きたかったところを廻ることにして、火曜日の午後、ひとまず上野駅に来た。宿泊先は、まあ当日でもなんとかなるだろう。──羽黒山五重塔、象潟の奇観、白神山地に抱かれた十二湖、などなどが思い浮かぶ。上野駅みどりの窓口で、「東京都区内ー大宮(経由:新幹線・新潟・白新・羽越・奥羽・新青森・新幹線)」という、東北一周の経路の乗車券を買った。一緒に、新潟乗継ぎで鶴岡までの特急券も買う。

 新潟までは上越新幹線でわりと簡単に行けるが、その先の、羽越本線の特急『いなほ』は、2時間に1本程度のはずなので、さすがに時刻表を確認しなければならない。上野駅から14時46分、『とき325号』の自由席に、適当に乗り込んだ。平日の午後の上越新幹線で座れないとは思っていなかったが、案の定、空席だらけだった。──駅弁を食べ終わって、上越の車窓を眺める。赤城山が裾野を広げている。

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 国境のトンネルを抜けて新潟県内に入ると、雨であった。──16時47分に新潟に着いた。新潟駅の新幹線ホームは、隣の同じ高さのところに在来線のホームができて、新幹線と特急『いなほ』が同じホームで乗り換えられるようになっている。だが新幹線と在来線なので、間に改札は設けられている、というのが、便利なのかそうでもないのか、微妙なところである。『いなほ』の自由席も空いていた。

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 17時15分発の酒田行き、特急『いなほ9号』である。先ほどの新幹線ではE2系の座席の狭苦しさを感じていたが、この特急はわりと新しい車両で、ゆったりしていた。

 発車するとすぐに、外は暗くなってしまった。海沿いの風景など、もう見られない。まあそうだろうなとは思っていたが、日の短い季節に旅行していることを改めて思った。

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 村上の先には、直流電化と交流電化の境界、デッドセクションがあり、車内がしばらく暗くなる。

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 19時04分に鶴岡に着いて、駅に近いホテルに投宿した。予定のない旅行の一泊目は比較的よいホテルに泊まることにしている。風は強くて肌寒いが、雨は上がっていたので、ぶらぶらと出て、がらんとした駅前の通りで寿司屋を見つけて、適当にカウンター席で飲んだ。ホテルに戻ろうと歩き出したところ、急に激しい風雨が吹き荒れて、ずぶ濡れになってしまった。