night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

8/19(月)雨の昇開橋

 翌朝は雨だった。しっかり早起きしてホテルの朝食を取り、西鉄柳川駅の西口のバス乗り場から、7時56分発の西鉄バス、佐賀バスセンター行きに乗る。柳川と佐賀の間は1時間に1~2本の路線バスが通っているが、昔は国鉄の佐賀線というローカル線が走っていた区間でもある。途中、大川市という、家具が名産の町を通り、そこへの通勤客も少しいたようだ。

 柳川駅前から20分ばかり乗って、福岡と佐賀の県境近くの、大川橋という停留所で降りた。

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 いかにも“県境の橋”、という雰囲気。こういう、“関所”のような場所って、なんとなく好きです

 国道208号線筑後川を越える直前にあるバス停で、ここから少し南に、旧国鉄佐賀線の筑後川昇開橋というのがある。橋が船を通すための可動橋として、橋げたがぱかっと開く東京の勝鬨橋は有名だし、橋げたが回転するような橋もあると聞いたことがあるが、この橋は、橋げた自体が上下に動くというもので、とても珍しい。強い雨の中、傘をさして、筑後川の堤防を歩いて行った。

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 おお、見えた

 昭和10年に竣工したもので、重要文化財になっている。いまでも可動の機構は維持されていて、時間を決めて上げ下げしていると聞いていた。なので、ぼくはてっきり、この橋を歩いて渡れるものと思っていたのだが…

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 今日は月曜日です。月曜日はお休みです!!

国指定重要文化財 筑後川昇開橋(公益財団法人 筑後川昇開橋観光財団)

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 ちゃんと調べないで来るからこういうことになるのだよね…
 
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 福岡県側は、筑後若津駅という駅があったところだそうで、あずまややトイレがある、公園になっている。

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 残念。雨の中、写真だけ撮って、帰ることになったけれど、スケールの大きな筑後川の風景の中に、がっちりとした赤い異形の鉄の橋、という情景は、独特で、よかった。──また、月曜日の朝から、東京の職場を遠く離れて、茫漠とした筑後川沿いで雨に降られている、という非日常感にも、なんとも言えない気持ちになる。(職場からメールが入ったりする…。)

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 県境の大川橋を歩いて、筑後川を渡った。

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 大川橋を渡ったところは筑後川の中州で、さらに諸富橋を渡り、病院の前のバス停からまた西鉄バスに乗って、佐賀駅に向かった。佐賀県側は、旧国鉄佐賀線の廃線跡がサイクリングロードになっているらしく、ときおり路盤が見える。30分ほど乗って佐賀の市街地に入り、大隈重信記念館の前などを通って、終点の佐賀バスセンターに着いた。