月曜日、会期の最終日に、駆け込みで見に行った。大した混雑だったが、思いのほか好みであった。特に、北欧の風景や、ヨーロッパの街角を描いた絵など、風景の切り取り方が、とてもよい。──有名な、御射鹿池の絵(『緑響く』)も来ていた。むせ返るような夏の緑の空気が思い浮かぶ。
正直なところ、東山魁夷がどれほどのものだろうか、と思いながら来たのに、思わず気になってしまったので、図録でも買おうか、と思ったものの、さすがに会期の最終日で、ショップが長蛇の列になっており、勢いをそがれてしまった。もっと早く来なくちゃいけなかったな。