ヨルク・シュマイサーとは、2012年に亡くなった、ドイツ生まれの版画のアーティストだそうだ。世界のあちこちで受けた印象から作品をつくり、中には、留学していた京都など、日本を描いた作品もある。
東大寺のモチーフ。
やわらかな色合いで。日本画の“たらしこみ”みたいだ。版画でこんなことができるんだ!と感心する。
春夏秋冬の清水寺を描いた連作のうち、冬。
この、寺院の釘かくしをアップにした作品が、なんか好きだった(^^
紫禁城が、端正な箱庭世界のよう。
女性の連作。クリムトっぽくもあり…、
こうなると恐ろしいメデューサのよう。
精緻に彫り込まれた画面は魔術的でもあり、うつろう夢の世界のようだ。かなり見ごたえのある展示だった。──最近、夢を見ているような絵が、好きになってきたような気がする。
■町田市立国際版画美術館>ヨルク・シュマイサー 終わりなき旅
この展示は、全面的に写真撮影可だった。この、町田の美術館は、地元なのでときどき足を運ぶけれど、ガラスが反射するので写真を撮りやすくはないのだけれどね。