night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

8/18(土)大阪市立東洋陶磁美術館

 8月18日(土曜)、早朝から飛び出して、新横浜6時34分発の東海道新幹線『のぞみ3号』に乗り、新大阪まで2時間あまり。御堂筋線に乗りかえて、淀屋橋で下車した。


 淀屋橋


 まだ朝の9時前。地上に上がったところでヴェローチェがあったので一休みした。──日本銀行の向こうに、中之島のビル群。ちょっとしたマンハッタンのようだ。

 異様な炎暑が続いていた今年の夏だが、この日は空気が入れ替わったようで、陽射しは暑いが日陰に入ると涼しい風が通って、過ごしやすい。クマゼミの声がシャワシャワと聞こえる、関西だなあ、と思いながら、大阪市庁舎の横を歩いて行った。


 大阪府中之島図書館。明治37年に開館し、大正時代に増築されて今の姿になったものだという。某市長が廃止するという話があったが、今のところ壊されずに残っているようだ。


 大阪市中央公会堂。これも、大正7年竣工の建築。──大阪も激しい空襲を受けているはずだが、よく残っていたものだ。

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 目当ては、中之島の東側にある、大阪市立東洋陶磁美術館。ここ、前から来たかったのだよね。


 高麗青磁。どれもすばらしい


 重要文化財木葉天目と、国宝の油滴天目。どちらも南宋時代のもの。


 元代の“飛青磁”だそうだ。なんとこれも国宝。


 明代の大物で、回転台に展示されている。


 唐代の黒磁。白い斑が渋い。


 北宋、磁州窯の黒釉。


 金代のものとされる緑釉。


 明代、嘉靖年間のもの。いかにも中国、という感じの色合い。


 深い蒼がいい。

 日本の陶器は、ゴツゴツした手びねりみたいな、あまり興味をひかないものが多いのだけど…


 江戸時代の、古清水

 
 これなんか、ちょっとモダン。鍋島だそうだ。

 そして唐三彩。


 この、青がかすかに入った水注、本当に美しくて、この日のベストを選ぶならこれだ!と思った。


 9時半の開館から、11時頃まで堪能した。これだけのコレクションがたった500円で楽しめるのは、すばらしい。何度でも来たいところだ。