night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

10/4(水)ウトロへ

 5泊6日の旅行になった、今回のルート。

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 今年の夏休みは10月に取ることにしたものの、特に予定を立てないまま休暇に入ってしまった。今年は海外には行かず、国内で見たいものを見ようということにして、急に北海道に行くことに決めた。──とりあえず今回のテーマは、以下のようなところ。

●知床に行きたい
野付半島に行きたい
タウシュベツ川橋梁を見たい
●帰りに岩手の親類のところに寄りたい

 だが、二日前になって急に予約したのは、往路の航空券と一日目のホテルだけ。行ってみたいところはいろいろあるが、車を運転しないぼくにとっては、公共交通機関が乏しい北海道は、ハードルが高い。しかし、行けば何とかなるだろう…と思いながら、関連する地域の路線バスの時刻表を調べまくってプリントアウトしてきた。あとは小型の鉄道時刻表と、スマートフォン。こういう国内旅行の準備をするのは久しぶりだ。この季節の北海道でどれほどの寒さに遭うのかあまり想像ができないが、登山用のヤッケを荷物に入れた。

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 10月4日(水曜日)、この日は首都圏も一気に涼しくなって11月のような気温だった。朝8時に町田バスセンターから羽田空港行きのバスに乗ったが、いきなりひどい渋滞である。朝の国道16号はこうなんだよな…と思ったが、どうやらそれだけのことではなく、事故渋滞で保土ヶ谷バイパスが壊滅的な状態らしい。最近、この相模大野・町田ー羽田空港のバスは、南町田駅に寄るようになっているが、南町田駅で運転士が、渋滞しているので急ぐ人は電車で行ってください、バスの運賃は返します、という意味のことをアナウンスする。そこまで言われると不安になってしまうが、遅れが1時間程度ならなんとかなる、と判断して、そのまま乗っていた。──空港バスは、保土ヶ谷バイパスに入らずに町田インターから東名高速に入って、青葉インターで下りて一般道を進んだ。新横浜から首都高横浜北線を通り、生麦で東海道線の線路を高々と越えて湾岸線に入った。最近はこういうルートができたのだ。結局、羽田空港に着いたのは約20分遅れにすぎなかった。いやはや、大したものだ。


 羽田空港の第二ターミナルで、早々とビールなど飲んで時間をつぶしてから、“北海道の翼”ことエア・ドゥのADO77便、11時15分発の女満別行き。小さ目のボーイング737で出発。機内では通路側だったので景色も見えず、ずっと本を読んでいた。

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 定刻より10分ほど早く、12時50分頃に女満別空港に着陸した。よく晴れているが、さすがに東京とは気温が違い、風が冷たい。


 女満別と言ってもどこにあるのか、正直なところあまりなじみがないが、網走と北見の間あたりにある飛行場だ。到着ロビーはなんとなくバスターミナルのような雰囲気で、北見行きや網走行きの連絡バスがぱらぱらと人を乗せて出て行った以外は、ツアー客と、レンタカーを使う客がほとんどのようだ。セブンイレブンが入居していたのでおにぎりとお茶を買い(「おにぎり温めますか」に遭遇/笑)、13時30分のバスでウトロへ向かう。斜里バス株式会社の緑色の大型バスがやってきた。空港と網走・知床のあいだの急行便のバスだが、乗客は中国人の夫婦と日本人2名、そしてぼくの計5人だった。ウトロ温泉までは約2時間、3,300円。


 網走湖の湖畔を進み、網走の市内へ。


 網走駅。旅行で2度ほど訪れたことがあるが、たたずまいが変わらない。


 オホーツク海沿いに、鉄道線路が見え隠れする。


 小清水町あたりでは、斜里岳を背景にこんな景色が。

 もう、バスの車窓からこういう景色を見ているだけで、遠くへ来たなあ、と胸がすっとする。斜里(知床斜里駅)のバスターミナルで数分休憩し、いよいよ知床半島へ。


 だんだん斜里岳が雲に隠れてきた。


 海もどことなく暗い。

 このバスは、時刻表的には、ウトロ温泉バスターミナルに着いた後、ウトロ地区の各ホテルを巡回する、ということになっており、乗客の行きたいホテルを聞いてそこで下ろしていくという形になっているようだ。ぼくも女満別空港で乗る前に、運転士さんと「このホテルに行きますか」「お客さんがいたら寄りますので、わかりました」という話をしていた。バスは結局、ウトロ温泉バスターミナルには寄らず、中国人の夫婦をグランドホテルで下ろし、プリンスホテルで日本人が下り、ぼくもこのホテルで下ろしてもらった。



ウトロ温泉知床第一ホテル

 ここ、二日前に、一泊二食10,700円で予約できたのだ。部屋に入るとツインルーム


 いい部屋!


 ウトロの港を見下ろす。ホテル街は高台にあって、港から歩くと坂道を20分くらいかかるようだ。

 翡翠まじりの岩が敷かれいろいろな風呂が設けられた、立派な温泉大浴場を満喫し、露天風呂から海に沈む夕陽が雲に隠れるのを眺め、部屋に戻って、早々と売店で買ってきた缶ビールを飲んでいると、夕食の時間になった。

 夕食バイキングがこれまた豪勢だった。寿司を食べ、カニの脚をほじり、鹿肉を珍しく食べ、サーモンや甘海老やまぐろのお刺身も飽きるほど食べて、満腹になり、それでもおいしそうなものがあるのでぶらぶらしていると、ミニケーキやチョコレートファウンテン(!)が並んでいるのを見て、おおっ、と(笑)。──もちろん、この手の“バイキング”に、最高の品質のものが出てきているわけではないことくらいは、わかるけれども、なにせ、繰り返すが、一泊二食一万円である。

 十二分に満足して、暖房の入った部屋に戻り、またビール(サッポロクラシック、うまい。道外では売ってないのね)を飲んで、この日はおしまい。──なんだかぼくの旅行らしくないなあ。