特集展示“館蔵 中国の工芸”。ここのコレクションが、ものすごいものだった。
まずは青銅器。
爵はともかくとして、カレー皿のような丸っこいのは初めて見る。匜(い)というもの。英語だとwater pouring vessel
そして、乾隆時代の雅な宮廷工芸の波状攻撃だ。
“翡翠 楼閣花鳥図 挿屏”だそうだ。細かい彫刻で埋め尽くされている。
翡翠と白玉の香炉が、これでもかと並ぶ。こういった、玉の製品は、石から削り出しているわけで、リングの部分も、あとからつなぎ合わせているわけではなく、そのまま削り出しているのだそうだ。
翡翠でできた白菜形の花瓶。なんだこれは…!
彫漆の箱。驚いたのは、一つ一つの花弁の下にも、とんでもなく細かい彫漆が施されていること。
ほかにも、後漢の銅鏡、隋・唐期の金銅の仏像などがたくさん。すばらしい美術館だった。