night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

9/16(土)松岡美術館(1)

 松岡美術館へ行ってきた。雨模様の土曜日の午後、白金台駅で地下鉄を下りて外苑西通りを歩いて行き、ついと曲がった高級住宅街の中に、ひっそりと美術館がある。曲がるところを間違えてちょっと迷ってしまったりして、なるほど隠れ家美術館と言われるだけのことはある、などと思った。

 素晴らしい美術館であった。もっと小規模な施設を想像していたが、よい意味で予想外だった。


 これがあるだけでとてもミステリアスな雰囲気になる、『猫の給仕長』、ジャコメッティ…ですがこれはアルベルトの弟のディエゴ・ジャコメッティ


 ヘンリー・ムーアのぬぼーっとしたブロンズが横たわっている部屋。


 エミリオ・グレコの女性像も。

 オリエント美術の部屋には、ガンダーラ仏が並ぶ。


 イケオジとイケメンな仏たち


 この部屋だけでもものすごいコレクションだ。


 踊るクリシュナ。


 仏教が中国に来ると、こういうのっぺりした顔になるのね。ガンダーラのままで日本に伝来していたらだいぶ印象が違っただろうが…


 古代エジプトの部屋まである。──こういうものたちが、ガラスケースにも入らず、手が届くようなところに置いてあり、じっくりと見ることができる。

 特集展示“松岡コレクション 印象派・新印象派”を開催中。


 アンリ=エドモン・クロッス『遊ぶ母と子』。いい絵。よく見ると純粋な点描ではなく、塗り分けた後に点を加えているようだ。


 ポール・シニャック『オレンジを積んだ船、マルセイユ』。

 この美術館は、携帯電話の使用は禁止、写真撮影は可だが、シャッター音を出すのは禁止、携帯電話での撮影は禁止、…といういろいろなレギュレーションが書いてあり、難しいが、要するにスマートフォンで音を出さなければ撮影してよいようだ。