night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

7/30(日)鎌倉 天園ハイキングコース

 友人と集合して、北鎌倉駅から出発。まずは明月院に立ち寄った。


北条時頼の墓だそうだ


明月院、来たことがなかったのだけど、なるほど、これがあじさいの季節だったら、たしかにきれいだろう…


のうぜんかずらが咲いている


背後の絶壁にはこういった洞窟が。“やぐら”と言われ、鎌倉の歴史的景観をなしている地形だ。

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 次は建長寺へ。


法堂、天井の雲龍


おや、立派な唐門が

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 建長寺境内の裏から山に入って行く道が、ハイキングコースになっている。まずは半僧坊というところを目指す。


 なんだおまえは


 天狗のシンボルですかね


 ここまででもだいぶ深山に入ったかのような趣だが、さらに山中に分け入っていく。


 昔、石が切り出された跡だろう。


 こんなふうにロープが垂らされていて、つかまっておりるところも。


 地質のせいか、岩のえぐれ方がすごい。


 急に開けたところに出た。横浜市鎌倉市の境界付近で、ゴルフ場のクラブハウスがある。しばらくゴルフ場の敷地の脇を通り、再び山中へ。


 横浜市最高地点だそうだ。この近くに茶店があると書いてあるウェブサイトがあるが、きれいさっぱりなくなっていた。ここで持参した昼食をとって休憩。ぼくはこの日、藤沢で乗り換えるとき、大船軒の鯵の押し寿司を買ってきていた。


 人里に下りて、鎌倉宮まで出てきた。鎌倉宮自体は明治になってからできた新しい神社で、大塔宮護良親王を祀っている。鎌倉宮の門前のお店で、釜揚げしらすをつまみにして早々とビールを飲んで休憩してから、さらに歩いて、杉本寺へ。急に陽射しが照り付ける。


 鎌倉にはまだこういう路地があるのだなあ

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 すり減り苔むした石段が印象的な、杉本寺。本堂に上がって、運慶の十一面観音のすぐ近くまで行くことができる。しかし本当の本尊はその裏に秘仏として安置されており、見えるところにはあるものの、薄暗く、その姿を見ることはできなかった。

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 もう少し歩くと、報国寺がある。──この日はこれまで、鎌倉と言いつつもほとんど観光客がいないところばかり歩いて来たのだったが、この報国寺だけは、若いスノッブな観光客でごった返していた。

 竹林の茶屋でお抹茶をいただくが、こう人が多くては、涼感もなく、ほうほうのていで報国寺を出た。鎌倉駅との間の路線バスも、大量の観光客を吐き出し、また乗せて行き、超満員になっている。貸衣裳のキモノやユカタを来た女の子が多く、ここ数年京都で激増したそういう商売がここでも流行ってるんだ、ということを知る。鎌倉は、ここ何年か観光客が集中して大変なことになっている、という知識はあったが、こういう状態なのか、と驚いた。鎌倉駅に戻るのはやめにして、反対方向の路線バスに乗り、金沢八景に出ることにした。

 金沢八景行きのバスは、朝比奈峠を越えるところで道路が渋滞していたが、少しずつ動くので、これは峠を越えたところの交差点の信号なのだろう、と推測したら、そのとおりだった。海の近い八景という土地も魅力的なのだが、すらっと入れるような居酒屋の類がなかったので、京浜急行の電車で横浜までひとっとびに戻り、横浜市内でお酒を飲んで、解散。──この日は結局4時間ばかり歩いた程度だったが、そのあとだいぶお酒を飲んだこともあって、帰宅したらほどなくすとんと眠りに落ち、快眠だった。