night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

Minori Chihara Live Tour 2017 〜Take The Offensive〜 @ Zepp Nagoya 5/27

 地下の近鉄名古屋駅に着いて、名駅の地下街で道に迷ったりしながら食事を済ませて、Zepp Nagoyaへ。茅原実里さんのライヴツアーの千秋楽です。──ぼくは2011年2月のKfDツアー以来のZepp Nagoyaです。開場時刻よりもだいぶ早く着いてしまい、近くをぶらぶらしていました。あたりはまだ殺風景な新興の埋め立て地ですが、愛知大学のビルが建ったりしてるんですね。ここのZeppは目の前がすぐに公道で、その狭い歩道に整理番号のグループごとに並ばせるので、ギリギリの時間まで離れていました。隣はショッピングモールの敷地で、駐車場からの流出の車路の脇に喫煙所があり、管理者の警備員から頻々と場外放送で注意される場面が…。トラブルになっている場面も見かけました。これはどうかと思うなあ。

 この日のぼくの整理番号は七百番台。場外のコインロッカー(しかし、公道に面しているためか鉄扉で囲われており、安全性は高そう)に荷物を入れて、いよいよ参戦。──今回のツアー、もともと二階席は使われないようでしたが、急遽二階席を開放、希望する人は入場後に受付まで、…という告知が貼り出されていました。Zepp Nagoyaの二階席は前回経験して、かなり魅力的なので、迷いましたが、スタンディングのフロアで最後まで戦おう(?)、と決めて、フロアへ直行。

 フロアの後方、一段上がったところの中央付近、柵前2列目に位置を取りました。始まってみると、柵を支点にして跳ぶやつがかなりうざかった(笑)ものの、まあまあよい位置でした。全体からみると後方なのですが、そもそもそれほどフロアが大きくなく、先日の豊洲PITの中央よりも、このZepp Nagoyaの後方のほうが、ステージにはよほど近いのでした。

・君がくれたあの日
・詩人の旅
・too late? not late...
・(MC)
・NO LINE
向かい風に打たれながら
・書きかけのDestiny
・(MC)
・HYPER NEW WORLD
境界の彼方
・Tomorrow's chance
・(MC)
・Sacrifice for Dear
・Defection
・覚醒フィラメント
・愛とナイフ
・(MC)
・暁月夜
・Final Moratorium
・TERMINATED
ZONE//ALONE
Paradise Lost

-encore-
・sing for you(w/piano)
純白サンクチュアリィ

*

みのりんジャケット脱ぎはさらにパワーアップして、「あーん」を観客がコールするという、馬鹿馬鹿しさに(笑)

●サラサラの髪をやたらかき上げるみのりんですが、自覚していたらしく「かき上げツアーです」なんて言ってましたね…。

●バンドメンバMCでは、各メンバが、みのりんとの最初の仕事、を回顧するような流れに。口火を切ったのはギターの山本陽介さんで、最初はレコーディングで、曲が『不確定性原理』だったそうです。室屋大先生が「またマニアックなところから…」とツッコミ。ですが、ようちゃんがCMBに参加してからまだライヴでやっていない、とのことで、「やりましょう!」と意気込むみのりんでした。…今年のサマドリで期待してもいい?(^^

●ベースの、ビッグボーイ二村氏は、十年ほど前、バンドマンを目指してたけど深夜バイトなどもやっていて暇な時間にアニメを見てた…そのときテレビの向こう側にいたみのりんと、いまいっしょに仕事ができている。感謝している、…と、これまでと一変して真面目なMC。ちょうど『ハルヒ』や『らきすた』の時代ですね…なんかわかるわ。そんな真面目な空気を作ったものの、一向に話を落とすことができない二村氏でした。

●ドラムス岩田ガンタ氏は、最初のバンドリハーサルでみのりんがグレーのスウェットを着て来たという話。そのみのりんが、左足だけめくりあげているので、どうしてかと訊いたら「やる気がある証拠です!!」と答えたのを覚えている、と…。ただの不思議ちゃんじゃないか…。生温かい空気になりました。(笑)

●大先生も、茅原実里の現場がなかったらいまの自分のヴァイオリンはない、なんて言って、みなさんそれぞれの思いを語ってくれました。とくに岩田ガンタ氏が「みんなこれからもみのりんを支えてあげてね。」と言ったのが、そもそもランティスデビュー十周年の記念の年だし、そのときは何気なく受け止めていましたが、その数日後に、瀬野さんのマネージメントの終了が告知されたんですよね…。

●『暁月夜』の前のMCで観客を煽りすぎて、…どうしようそういうふうに始まる曲じゃなかった、と慌てたみのりんは、そういうときにバンマス須藤賢一氏のところに駆け寄るのがかわいい(^^。そしてそのあと、気を取り直して『暁月夜』を始める…はずが、大先生がヴァイオリンを構えて最初のG音を弾き始めたが、SEが入らない。演奏が止まり、大先生が慌てて、「千秋楽、いろいろ起こるね…これ言っていいかな、耳の中…(舞台脇とコミュニケーションしてる。イヤモニに音が入ってないとか、あった模様)…みのりん! MCしよっか!!」(笑)

 そんないろいろあった千秋楽でしたが、アンコールのみのりんが捌けて、さすがに「もう一回」コールが起きました。「本日の公演はすべて終了いたしました…」のアナウンスが入りかけたときはひやっとしましたが、それを圧する勢いで「もう一回」コールをかける、オーディエンスたちでした。みのりん、挨拶だけでしたが、出てきてくれたのでした。

 終演したのが20時10分頃。またドリンクカウンターでビールを引き替えて一杯飲んだあと、落ち着いて名駅に戻りました。おみやげにうなぎパイを買って、21時12分発の『のぞみ58号』で帰浜しました。無理なく首都圏に戻れる時刻でライヴをやってくれるのはありがたいです。

 みのりんのライヴで名古屋に来るのはこれで三度目でしたが、みのりんのパレードにまだ参加できている自分、をかみしめるような思いを、帰りの新幹線の中で、していました。音楽は前に進むしかない、人生もまた。…なんてね。──そのあと、数日後に、みのりんのデビュー時からのマネージャだった瀬野さんの会社のマネージメント契約が終了、個人事務所に移管、が発表されましたが、その後の予定もいろいろ決まっているし、夏のライヴ『サマードリーム』も決まっているし、とくに心配はしてないです(その点、4年前とは客観的に状況がいろいろ違うし)。あとは新譜を出してくれれば、というところですけど、そのへんは、ランティスさんはアーティストを切らずに細く長く続けてくれると、信じているので…。