night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

Minori Chihara Live Tour 2017 〜Take The Offensive〜 @ Zepp DiverCity Tokyo 5/5、豊洲PIT 5/21

 茅原実里さんのライヴツアー、今回は、札幌・大阪・東京・名古屋のZeppをまわる、ライヴハウスツアーです。アツい曲で固めたライヴにします、という触れ込みもあって、期待していました。東京は台場のZepp DiverCity、そして千秋楽のZepp Nagoyaのチケットを取っていましたが、東京“追加公演”として豊洲PITがあとから組まれたので、そこも参戦することに。──みのりんライヴハウスツアーというと2011年の“Key for Defection”ツアーがありましたが…あのときはZepp Tokyo公演の前日に地震が起きて中止になって、5月に振替公演があって…といった、つらい記憶もありますが、そのときのグッズのタオルを引っ張り出して、参戦してきました。オールスタンディングのライヴは、疲れるんですけどね…(苦笑)

 まずは5月5日のZepp DiverCity Tokyoへ。ぼくのチケットの整理番号は900番台でした。この日は、このツアー中、公式にソールドアウトがアナウンスされた唯一の公演で、Twitter情報では一般発売で二千二百番台まで出ているとのこと。二千人以上も入れたらギチギチになるんじゃないか…と恐れをなしていましたが(2011年のKfDツアーのときのZepp Tokyoはまともに立てないくらい詰め込まれたんだよなあ)、、、入場して、中央付近ブロックの柵前2人目に立ち(ちょうど柵前にカップルがいたので、その女の子側の後ろに立ちました。見晴らしの問題^^;)、とくに圧縮がかかることもなく、適度な空間でいられたのはよかったです。ですが、前方上手側はかなり詰まっていたようでしたね。

 KfDツアーのバンドインストの曲のSEからスタート。黒っぽい衣装のみのりんが登場。長い髪をかき上げるしぐさがすてきです!!

 セットリストはこんな感じ。MCの位置とか間違ってるかもしれないけど。

5/5 台場
・君がくれたあの日
・詩人の旅
・too late? not late...
(MC)
・NO LINE
向かい風に打たれながら
・書きかけのDestiny
(MC)
・HYPER NEW WORLD
この世界は僕らを待っていた
・Voyager train
(MC)
・Sacrifice for Dear
・Defection
・覚醒フィラメント
・愛とナイフ
(MC)
・暁月夜
・Dream Wonder Formation
・TERMINATED
ZONE//ALONE
Paradise Lost

-encore-
・sing for you(w/piano)
純白サンクチュアリィ

5/21 豊洲
・君がくれたあの日
・詩人の旅
・too late? not late...
(MC)
・NO LINE
向かい風に打たれながら
・書きかけのDestiny
(MC)
・HYPER NEW WORLD
この世界は僕らを待っていた
・Tomorrow's chance
(MC)
・Sacrifice for Dear
・Defection
・覚醒フィラメント
・愛とナイフ
(MC)
・暁月夜
・Final Moratorium
・TERMINATED
ZONE//ALONE
Paradise Lost

-encore-
・sing for you(w/piano)
純白サンクチュアリィ

*

●最初のMCで、みのりんが「暑くなっちゃった…」とか言い出して、ジャケットを脱ぎ、たらったちゃらららっちゃら、「あ〜ん」ってやつをやる(ドラムス岩田ガンタ氏が/笑)という、謎の流れに。みのりん、「これをやりたかったの!」とか言ってましたが、…大丈夫ですか、二階の関係者席にご両親がおいでなのでは、と、ちょっとひやひやしました。(笑)

●『NO LINE』、『向かい風に打たれながら』と激熱な曲が続きます。『向かい風に打たれながら』は本当にライヴ映えする曲だな…ちょっとこのときはぼくもぶちあがりすぎてしまった感じ。

●今回のバンドは、ベースが二村氏という初参加の方。(肉屋の)ビッグボーイのTシャツを着てた、ということで、「ハンバーグ!」とか叫ぶ、というキャラづけになったらしいです(笑)。

みのりんのバンド“CMB”はみのりんファンからの人気がやたら高く、以前に一度“CMB単独ライヴ”を開催するという、ちょっと不思議な事態になっていましたが、なんと、こんどの7月に、CMBライヴをまたやることが決まったのだそうです。──その告知を、バンドメンバ紹介のときに、その告知をする…と言いつつ、まともに告知する人が誰一人おらず、「詳しくはケニー(バンマスの須藤賢一氏)から」とかいう他人任せ状態で、ヴァイオリンの室屋大先生に至っては、渋谷のO-EASTのことを「間違えないよ、…イーオエスト。」とどうやら素で言ってのけ(前の大阪公演でのネタがあったらしいのですが)、爆笑してしまいました。

みのりんは、6月から海外でのイヴェント参加が立て続けにあるそうで。上海、台北、ロサンゼルスだそうです。

●新曲『Sacrifice for Dear』は、先だってのファンクラブイヴェントで初披露されましたが、ライヴは今ツアーが初めて。菊田大介さんの作曲で、またこの人の曲はやたらとパーツが多いんだよな…という印象です。この曲、CDリリースはいつになるんだろう…。

●アンコールでは、ステージ上にキーボードが運び込まれ、なんとみのりんがピアノ弾き語りをするという、初めてのこころみでした。──みのりんがピアノを弾けるとは聞いたことないな、と思いましたが(苦笑)、ダンサーのサカナちゃん(笹部佳那さん)と話していたことがきっかけで新しいことにチャレンジしてみることにした、という説明が。曲は『sing for you』。かなりシンプルな譜割りの和音ではありましたね。ですが、このツアーで前の公演では、どうやらそれなりに止まったりもしていたようなのですが、この日は、見事、弾ききっていました。

 ステージセットは、背景にツアータイトルロゴが掲げられているだけのシンプルなもの。銀テープなどの特効もありませんでした。そういう意味では、経費を押さえた興行だな、とは感じましたが、ライヴパフォーマンスだけで他になにも要らない、完全燃焼したライヴでした。実際、ぼくは、ぶちあげすぎて、喉をやってしまって翌日から熱を出していたという…。身体が弱すぎじゃないか、俺。

*

 5/21(日曜日)は、お久しぶりの、豊洲PITへ。この日のぼくの整理番号は100番台という良番でした。ここはやたらと大きなライヴハウスですが、入って、落ち着いて場内のコインロッカーを使い、フロアに入って、中ほどで一段上がったところの真ん中付近の柵前を取りました。絶好の位置だ! 両サイドからほぼ等距離なのでPAもキツくなく、スタンディングのライヴとしては最高の体験でした。

みのりんがジャケットを脱ぐやつは定番化し、オーディエンスのペンライトまでピンク色になるという、若干やりすぎ感が出てきていました。

●この日は、前夜に『オールナイトニッポンR』のパーソナリティをみのりんが担当していたということで、「でも収録だったんです」なんていう話がありましたが、…それ、ぼくは知らなかったんだよな。知ってたら27時からラジオ聴いてたのに…というかなんならその時間起きてたのに…。

●また、この日の昼間の文化放送阿澄佳奈さんのラジオ番組(最近はそういうのがあるんですね)に中継で出演していたとか。また、ライヴ会場に集うファンのインタビューみたいなのがあったとか。そこで、「みのりんの好きなところはどこですか?」→「目の下のほくろ」という、メイニアックなことを答えた人がいたとか(笑)

●この日のバンド紹介MCでは、ギターの山本陽介さん(ようちゃん)が、「おまえらと飲み会をしたい」とか言い出したり、いつも“ミスサンシャインvsミスタースコール”ネタでいじられるギターの馬場さんが、「このセットリストを考えたのは誰だ!バカか!首がとれる!!」なんて吼えていて、爆笑でした。いやー、厳しいプログラムだよね、今回のライヴは…(^^;

●CMBライヴの話は、馬場さんと室屋大先生が「オー、イースト」というジェスチャをし始め、しかもEの向きが逆じゃん?と二人で確認し合っているのが、可笑しくて。いいコンビだ(笑)

●『暁月夜』でヴァイオリンだけ残るアウトロ、あそこの前にフライング歓声が出なかったのは、この回が史上初めてだったのではないでしょうか。この日はやはり観客の錬度が高かったと思います。

●夏のライヴ“サマードリーム”を今年もやります、しかも3daysで!という発表がありました。やったね!! でも3daysは疲れちゃうからもうやりません、って前に言ってなかったっけ(^^;、と思いましたが、…なんでも、みのりんは、単独名義のライヴがちょうどあと三つで百公演を迎えると、Twitterで数えていたファンの人がいたそうで、確認したら本当にそうでした、ということで、記念すべき百公演目はやはり河口湖ステラシアターで迎えよう、ということで決まったのだそうです。“ステラステージ98”、“ファイヤーステージ99”、“アニバーサリーステージ100!”と題した3日間になるとのこと。
 この話を受けて帰りに確認してみたら、ぼくはこの豊洲までで、みのりんのライヴには33本参戦していました。2008年のContactツアーが最初でしたから…みのりんの追っかけも長くなったものです。

●アンコールの『sing for you』の弾き語りは、台場のときとは少し弾き方が違うように感じられました(ということは、楽譜を与えられてそれを丸覚えしているのではないということだな、と思いました)し、台場のときではそもそもサスティンペダルをほとんど使っていなかったのが、この日は適切に使っていて、たった2週間でめきめき進歩しているように聞こえました。──練習でピアノに向き合っていると、つまづいても、音楽は前に進むしかない、なんだか人生みたいだなと思ったりする、なんてことをMCで話していたみのりんでしたが、…さらっと何気ない言葉で、だいぶ深いところに触れるなあ。2010年の武道館のMCなんかも思い出して、帰り、ちょっといろいろ考えてしまいました。

 それにしても、思い切りはっちゃけられた、最高のライヴでした。みのりんにこういうライヴをやってほしかったんだよ!という満足感。これから先、こういうライヴに自分はどれだけ来られるだろう、なんてしんみりしてしまうくらいの、すばらしい体験でした。