night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

「クリスチャン・ボルタンスキー アニミタス ─さざめく亡霊たち」@東京都庭園美術館 12/7

 この日は午後から五反田あたりに放り出され、散歩。NTT関東病院の隣から、坂道を上がって行った。


 池田山公園という気持ちのよい庭園があった。今年もあっと言う間に紅葉は終わってしまうなあ。

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 旧朝香宮邸、東京都庭園美術館。クリスチャン・ボルタンスキーの展示が開催中。

東京都庭園美術館|クリスチャン・ボルタンスキー アニミタス−さざめく亡霊たち|2016年9月22日(木・祝)-12月25日(日)


 館内では、小さな指向性スピーカが随所に置かれ、“亡霊たちのさざめき”の声が聞こえる。

 ──クリスチャン・ボルタンスキー、ぼくは瀬戸内の豊島で『心臓音のアーカイブ』に行って、自分の心臓音を置いて来たことがある。存在の記憶、生と死を超えて遥かに思うということ、みたいなことがテーマの人だと勝手に理解している。


 本館には、心臓音の部屋、そして“影の劇場”が。


 本館の裏にこんな新館が出来ているとは知らなかった。新館では、“帰郷”、“眼差し”、そして“アニミタス”・“ささやきの森”のヴィデオ展示が。


 “アニミタス”のヴィデオ展示。

 庭園美術館インターンの人がギャラリートークをするという時刻に、ちょうど出くわしたので、女性のインターンのかたにぞろぞろくっついて行って、説明を聞いたりもした。旧朝香宮邸という独特の空間に放り出されたようなインスタレーションたち、ぼくは好きだったのだけど、しかし、一方で、これってここでやることだったのかなあ、という気もする。また、単純に日本人にはハイコンテクストすぎる(古着の山に金色のシートをかぶせたやつ)作品などもあり、難しいね。とは言え、もし東京でボルタンスキー大回顧展が開催されたらぼくは通いそうだけどなあ。


 旧朝香宮邸の日本庭園も、紅葉は終わりかけであった。今年の冬は一気に冷え込んできている。