あっと言う間に季節が過ぎて行きます。
▼岡本太郎美術館・日本民家園 9/10
プラタナス並木を歩いて、岡本太郎美術館へ。数年ぶりの訪問。企画展『鉄道美術館』を開催中。岡本太郎が国鉄民営化にあたって、記念メダルをデザインしたりアツいメッセージを寄せていたなんて知りませんでした。
ピタゴラスイッチ的なインスタレーションも。見ていて飽きない。
実は入ったことがなかった、日本民家園もぶらりと歩いてきました。
奄美の高床式倉庫だそうです
▼「木々との対話」@東京都美術館 9/19
船越桂氏の奇妙な人体群に、うーん、なんだろう、と思い、土屋仁応氏の展示室では、これが木彫なの?!と、たいそう驚いた。
▼ダリ展@国立新美術館、快楽の館@原美術館 10/1
ダリ展は、正直、さほど面白くなかったのだよね…。
六本木から都バスで品川、御殿山へ。原美術館では、篠山紀信氏のヌード写真展を開催中。この美術館はアールデコの戦前の邸宅を美術館にしているところですが、実際にこの建物の中でモデルたちを撮影し、その同じ場所に展示する、という手法の展覧会で、奇妙な生々しさがある。デルヴォー的な世界にたたずむ壇蜜さん(この人は全開しない芸風であるということを知る)とか、ね…。だが、そのほかのセクシー女優さんたちの写真は、妙にあっけらかんとしていた。そういえば、原美術館の常設インスタレーション作品でも容赦なくヌード写真を撮影する篠山紀信氏ですが、いろいろと大丈夫だったんですかね。
▼中国陶磁@根津美術館、鈴木其一@サントリー美術館 10/9
ここはいつ来てもいいところ。いまは中国陶磁の展覧会を開催中。ちょうど国慶節連休が少し過ぎたところでしたが、中国人観光客が東京に来てこれを見に来るというのも不思議なものだな、などと思う。
サントリー美術館に廻り、鈴木其一展。
▼沼津港深海水族館 10/25
品川から特急『踊り子』号に乗って、駅弁の鯖の押し寿司を食べながら、熱海へ。
熱海から普通列車に乗り換えて、ちょうど昼頃に沼津駅に着いた。雨が降りそうな天気だが、路線バスに乗って沼津港へ。
シーラカンスの剥製があることで有名。水族館のスタッフの方の説明を受ける。シーラカンスは卵胎生だが、オスとはっきりわかる個体が見つかっていないため、結局性別不明なのだそうだ。
このタツノオトシゴ、大きいな!
こういう普通の観賞魚がいるとほっとする
施設自体は小さいが、満足度は非常に高い水族館です。
周囲は取ってつけたような観光商店街。深海魚丼を食べましたが、魚の名前を説明してくれるものの覚えているのは“アブラボウズ”だけ…。
また沼津駅から普通列車で熱海へ。こんどは小田原から特急ロマンスカーで町田へ帰りました。
▼藤田嗣治展@府中市美術館 10/29
自転車で府中へ。藤田嗣治の展覧会、初期の、キリスト教のイコンを思わせる絵もよかったけど、白い裸婦の群れを通って、巨大な戦争画『アッツ島玉砕』など(竹橋の近代美術館が持っているものですね)は、たしかに圧巻。そして、「絵描きは絵だけ描いてください」「早く大人になってください」の台詞を残して日本を去り、晩年は教会のステンドグラスなどに取り組んだ藤田。考えさせられてしまうけれど、絵は画家の人生とは切り離して見たいとも思うし…。
多摩川の関戸橋には断橋ができていた。架け替え工事でもするのかな? どこにもつながらない橋、言ってみれば“純粋橋梁”である。
▼デトロイト美術館展@上野の森美術館、ゴッホとゴーギャン@東京都美術館 11/8
すっかり秋になり、上野の森美術館へ。
米国のデトロイト美術館からいろんなものが来ているのだが、デトロイト美術館は写真撮影が可能だということで、この展覧会でも、曜日を区切って撮影可の日を設けている。
ドイツ表現主義の部屋が強烈。
モネの花、マティスの花。
そのほか、ピカソの青の時代の、スケッチのような女性の絵が、とてもよかったのだけど、ピカソは“SNS等での拡散禁止”という扱いになっていた。
東京都美術館では、『ゴッホとゴーギャン』展を開催中。これはたいそう混んでいた。
ゴーギャンもゴーギャンで、徐々に混迷を深めていった人だったのだなあ、などと思った。
▼J2リーグ41節 FC町田ゼルビア vs 松本山雅FC @町田市立陸上競技場 11/12
FC町田ゼルビアの今季のホーム最終戦は、松本山雅の大軍団を迎えることになりました。
チケット完売! ぼくも数日前に、地元の販路で慌てて入手していました。今回はメインスタンドからの観戦です。
緑色の山雅サポーターに半分近く埋められています。たいへんなことに(笑)
試合は結果的に町田が勝ちましたが、昇格をかけて攻め込んでくる山雅を相手に、スピード感のある試合でした。FC町田、いい試合するようになったな、と…。今年は結果的にJ2の7位という、想像以上の大健闘だった、FC町田ゼルビアでした。
中島裕希選手のインタビュー中。
▼クラーナハ展@国立西洋美術館 11/20
ルカス・クラーナハという16世紀ドイツの画家とその工房の作品たち。大胆な裸婦像が多いなあ…。均整のとれた『正義の寓意』はただならぬ雰囲気ですが、中国の大芬油画村の複製画家に大量に描かせた『正義の寓意』が並んでいる壁、は、なんだこりゃ、というズッコケ感。
そして常設展も一巡。