みのりんのライヴのために名古屋日帰り弾丸遠征を敢行したわけですが…
名古屋ボストン美術館で、ルノワール展を開催中。
ルノワールの時代展と銘打ちながら、全体的には、近代化と都市化の憂鬱、みたいな展示でした。まず登場するのが、コローのうつむき気味の女の子。目玉はルノワールの『ブージヴァルのダンス』なのですが、ゴッホの『機を織る人』、ウォルター・ゲイなどの同時代だけどあまり知られていない人の作品など、大きな機械に立ち向かう、または使われているような…。ルートヴィヒ・マイトナーの『ベルリンの夜の通り』は、黒い墨で描かれ暴力的な感じすら受けるものです。そして戦争が起きる。鉄条網に覆われた森と、人間を拒む大地。最後に現れたキルヒナーの大きな山の風景画は、そこに帰りたいけど帰れない、というような絵でした。
名古屋ボストン美術館、ボストン美術館との契約は続けず閉館する方向らしいですが、金山駅の南側のすぐ近くのビルの中にあり、交通至便で、よい施設だと思いますけどね。
今年は、東京のルノワール展、京都のルノワール展、そしてこの名古屋ボストン美術館と、3つのルノワール展が同時多発的に開催されましたが、これで3つとも見たことに。『都会のダンス』『田舎のダンス』『ブージヴァルのダンス』の3本はもとより、京都で見た『猫を抱く女』、東京で見た『猫を抱くジュリー・マネ』が好きでした。
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金山から名鉄電車で神宮前駅に移動し、熱田神宮に参拝。この日ちょうど梅雨明けした東海地方、かんかん照りで、下手に動くと消耗するな、という日でした。
宝物館にはたくさんの日本刀が展示されていましたが、興味があるかというと、あまり…。本殿の後ろには原生林のような森が残されており、“パワースポット”の泉に観光客が群がっていました。
このあと、地下鉄名城線の神宮西駅から金山に戻り、軽く食事してから、みのりんのライヴへ。ちょうど名古屋港の花火大会の日で、そのせいなのかどうか知りませんが、甘めのファッションに身を包んだかわいい女の子がたくさん目につく金山駅でした。名古屋の女の子はかわいい、と再認識。(?)