新譜を出してライヴツアー中の坂本真綾さんの、年越しカウントダウンライヴに行ってきました。坂本さんがカウントダウンライヴをやるのは“38”ツアー以来の2回目ですが、あのときはぼくは行けず、DVDで見ましたが、やたらハイテンションの、らしくない坂本さんが印象的だったんですけど…、今回はどうなるのかな。今回のツアーは、ぼくは参加するのはこの1本だけの予定です。──新橋で友人と合流してジョナサンで食事してから、有楽町へ。22時開演です。ぼくの座席は2階5列目、見晴らしはいい感じ。
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赤のチェックのパンツスタイル＆上半身ノースリーヴの坂本さんが登場。「今日はメンズが多いですね…女の子は、ほら、嫁の仕事とかあるから…いろいろ捨てて来てくれてありがとうございます」（笑）とかいうMC。「気づいていますか、カメラがありません。今日は収録していません」→観客「えー！！」→「えーじゃないよ、アンタたち来てるんだからいいじゃないの。」（＾＾；…今回は映像化されるとしたら2月の追加公演ファイナルなのかなあ。
今度のツアーのセットリスト的な予習はまったくしないで来たのですが、『Be mine!』や『さなぎ』などのアップテンポ曲がけっこう早めに来てしまったので、おやっ、と。──水底のようなSEと照明が効果的だった『DIVE』で沈潜して、坂本さんがはけて行ってからシームレスに、フリースタイル気味なピアノとパーカッションの応酬から『セクレアール』のインスト。そして、黒にゴールドが飛んでるドレスで坂本さんが再登場して、『Tシャツ』での、上から降りてくるピンスポットライトの陰影に隠されながら歌う坂本さん。息を呑む緊張感でした。
バンドメンバーは河野伸さんやギター石成さん、ドラムス佐野さんなどのおなじみの方々。佐野さん、大晦日にこちらにおいでくださいましてありがとうございます（笑／同じ頃CDTVでは収録の佐野さんが映っていたとかいう話。さらにこのとき、aikoさんは大阪城ホールで年越しライヴだったはず）。『レプリカ』『色彩』あたりの激しい曲たちの佐野さんのドラムスプレイはほんと、かっこよかったですね。佐野さんを見下ろすような位置で見たのはこれまであまり記憶がないのですが、けっこう肩が動くプレイスタイルなんですね。
年越し数分前からステージの左右に、ハイヒールでてとてとと走り回り、観客を煽る坂本さん。年越しカウントダウン曲は『マジックナンバー』でした。
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この日は図らずも、坂本さんの歌う歌詞がすごく耳に残ったコンサートでした。この人の書く歌詞は、ほんとに、理屈っぽいんですよね。たとえば『さなぎ』の「別に賞賛はいらない／共感はいらない／私だけが私だけに従うことができる」というところの、英文和訳みたいな日本語とか（ぼくの坂本さんベスト曲は『パイロット』なんですが、あの曲の歌詞に通じる英文和訳感・理屈っぽい感があります）、…『君の好きな人』の歌詞の、ものすごい頭でっかち感とか。かと思えば、『ちびっこフォーク』のような、一見すると筋のとおらない歌詞の歌もありますが、これは坂本さんの作詞じゃないんですねー（＾＾。「また一人旅をしてみたいが、世界の情勢が変わってきている」というMCからの、『ちびっこフォーク』、よかったですね。
このへんで若干、マイナスポイントを…。まず、ぼくは遠い2階席にいたので印象が薄まっているなという自覚はあるのですが、音響は決してよくなかったと思います。あれスピーカとの位置関係によってはキツかっただろうな、と。わりと坂本さんの音響関係には信頼を置いていたのですが、最近そうでもなくなってきている気がします。──また、これは坂本さんのライヴはいつもそうなんですが、照明の演出で客席に強いライトを当てる場面が多すぎます。あれは非常にツラいのでやめていただきたい。ああいうのは隠し味程度にとどめておいてほしいのですが。終盤…なんの曲だか忘れてしまいましたが、ぼくの回りにも直射されて顔を手で覆っている女子がいましたし、あれはちょっと目を逸らさざるを得ない攻撃になってしまっていました。基本的には凝った照明が美しい坂本さんのライヴですが、この「強い照明を客席にしばしば当てること」を、坂本さんのライヴに来ると毎回不満に思うんですよね。そういう声って上がっていないのでしょうか。
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完全終演したのは25時過ぎでした。あれっ、もうおしまい…？ 今度は有楽町のジョナサンに入って軽く打ち上げ、終夜運転の山手線に乗って、友人と別れ、新宿から、27時ちょうど発の小田急ロマンスカーの臨時列車に乗って、帰宅しました。ぼくは6年ぶりに首都圏の大晦日の終夜運転列車を使いましたが、前のときよりも動いている人が多いような気がしたかなあ。
ガラガラの山手線
片瀬江ノ島行きの初日の出ロマンスカー。MSEの10両編成でした
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・幸せについて私が知っている5つの方法
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・マジックナンバー《年越しカウントダウン》
・Life is good
・A HAPPY NEW YEAR（松任谷由実カバー）
・かすかなメロディ
・アイリス
・シンガーソングライター
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・ポケットを空にして
