night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

新居昭乃 LIVE 2015『Flora 〜冬の庭園〜』@日本橋三井ホール12/26

 25日(金曜日)に今年の仕事を納めてしまい、年末年始9連休に入りました。今年は単純に仕事がきつかったなあ…

 12月26日(土曜日)は、まず王子の北とぴあに行って、大学マンドリンクラブの定期演奏会を15年ぶりに見てから、──とってもハラハラする演奏でしたが(苦笑)、自分の頃からはいろいろ変わっているようだけれどそれはよい方向の変化だと感じられたので、…この15年の間の代の人たちから現役のこの人たちまでが、やってきたことが、積み重なってるんだな、自分は何か爪あとを残したのかしらね…、と思ったりしながら、地下鉄に揺られて、次の目的地へ。

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 向かうのは日本橋三井ホールというところ。最近できた新しい会場で(と言っても、調べたら2010年開業だそうですが)、ぼくは今回初めて足を運びます。“COREDO室町”というのが三越の向かいにあるらしい…。王子から移動の途中に食事もしたかったので、地下鉄の淡路町駅で降りて神田あたりで一杯飲んでから、ぶらぶらと歩いて行きました。

 ごてごてとしたインテリアの真新しい商業ビルに入って4階に上がると、ホールの入口があります。へえ、こんなところに、と驚きながら入場しました。ホール自体はライヴハウスのような殺風景な箱で、平らなフロアにパイプ椅子が並べられていてそれも少しびっくり。どういう需要予測のもとに造られたホールなんだろう。フロアの後方は階段状になっていて作り付けの椅子が何列か並んでいて、ぼくのチケットはそこでした。前の方よりもこっちのほうがいいような気がするなあ。なぜかワンドリンク制で、プラコップのワインを選んでちょっといい気持ちに。(^^

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 新居昭乃さんは、最近とくにリリースもない…と思いますが、“リトルピアノ”ツアーと年末の単発ライヴ、というリズムが、ちょっと定番になりつつあるようです。一昨年の年末もたしか直前にチケットを買えて、行ったんだよなあ。去年は11月に宇都宮の大谷資料館に遠征したのでしたっけ…。

 キラキラのストールを頭に巻いた新居さんが登場して、まずピアノ一台での歌から。そして、ハープ(ticomoon吉野友加さん)、ヴァイオリン(藤堂昌彦さん)、ギター&エレクトロニカ保刈久明さん)が徐々に入って大編成になっていきます。全員そろっての『Lhasa』が圧巻で、東洋風の音階を吼えるヴァイオリンがとてもつややかでした。

 中盤、紗幕が下りてオーロラ風のみどりの光が蠢くなか、『奇跡の海』のイントロが入ったときは思わず口を押さえてしまいました。このアレンジ、音源で出してくれないかなあ…。テンポのよい『New World』では、前の方の客席では手拍子が起きていたみたい。

 『VOICES』とか『美しい星』みたいな定番曲(やれば無条件で観客が喜ぶ曲)もうまくおさえてくれたし、大満足でした。──新居さん、来年がデビュー30周年だということでおめでとうございます。「“福山雅治さん25周年”とかに比べると…『あっ、こんなところに30周年!』みたいな…(笑)」と、独特の表現をしてましたが…(苦笑)。

 ぼくはこの日、実は客席でちょっとうとうとしてしまいましたが(ライヴの客席に行く前にお酒を飲んじゃダメですね)、はっと目が覚める瞬間に、新居さんの音世界に包まれている、ということの、この、至福なこと。。。一年の最後に新居さんのライヴがあってそれに来られることの幸福、を思いました。

エウロパの氷
・ばらの茂み
・花のかたち
・mizu
・サリーのビー玉
・Fly Me Above
Lhasa
・VOICES
・空の青さ
奇跡の海
・新曲
・New World
Sophia〜白の惑星〜
・人間の子供
・美しい星

-encore-
・Neverland
・風と鳥と空
・虹