night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

Minori Chihara Symphonic Concert 2015 〜Reincarnation〜 @ NHKホール 5/6

 どんどん月日が経ってしまう…。軽めのレポ。

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 一日置いて、5/6(水曜日)、連休最終日です。この日は午後から上京して、まず井の頭線の神泉で降りて、Bunkamuraザ・ミュージアムで『ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美』という展覧会を見物しました。フィオリーノ金貨に見入り、鷲鼻が誇張気味に描かれた謹厳な表情のサヴォナローラ肖像画と、そのサヴォナローラが火刑に処される場面の絵に感心しました(権力の栄枯盛衰とは恐ろしいものです)が、ルネサンス絵画にそれほど興味があるわけでもなくて。ふらっと一巡して出てきてしまい、そのまま公園通りの坂を上がって、NHKホールへ。

 茅原実里さん、オーケストラ・アレンジのセルフカヴァーアルバム『Reincarnation』を出して、スペシャルライヴが一日限りで開かれました。座って聴くようにという場内アナウンスのとおり、前半は全員着席でおとなしく聴いていました。下手のストリングス、上手の管・打楽器群、そして前方にはバンド、と、立体的に配置されていて、ビッグバンドっぽくもあり、オーケストラっぽくもあり。『Melty tale storage』でのストリングスの美しさ、『蒼い孤島』でのジャジーな緊張感、ケニーのピアノだけで歌った『sing for you』。。。

 そして、立ち・跳びが解禁(?)されてからの後半の盛り上がりが、もう、爆発的というか、すごいことに(笑)。『Dream Wonder Formation』『Paradise Lost』などの、アルバム『Reincarnation』に収録されていないシンフォニックアレンジ曲が、とても良かったのですが、このライヴが映像盤で出るときに特典でCDつけてくれるそうです。──みのりんのぐだぐだなMC(笑)は健在で、今年も夏のライヴ“SUMMER DREAM”をやります、という話の流れで、SUMMER CAMP 3のとき(2011年)は3daysやったけど、「もう三日間はやりません。」…理由は、「疲れちゃうんです。」とのこと(笑)。まあ、…そうだよね、いろいろと(^^;

 本編終わってアンコールを待つとき、最初はクラシック的な流儀で拍手だけが続いていて、おっ、みのりんのオーディエンスもわかってるじゃないか!とちょっと嬉しくなったのですが、しばらくすると「アンコール!」コールが起こってしまい、ありゃりゃ、という感じになりました。ま、しかたないか。──アンコールの『この世界は僕らを待っていた』では、もはや伝統芸の域に達しつつある(?)、みのりんの出トチ&やり直しがあったのですけど…、曲名を言われて「おおーっ!」とリアクションしてイントロに入ったところ、やり直しになって、2回目のときも観客が同じリアクションを繰り返すという、思い返してみるとちょっと異様なノリになっていました。あれ、映像盤になるときどういう編集になるんだろう…(^^;

 ダブルアンコールでは、指揮者の多田さんもすっかりハイテンションで、「みんな、Freedom Dreamerが聴きたいのかい?」とか言ってネタばらし、というか、ぼくら側も、それは来るよね!、という感じでしたね。──ぼくは二階席の奥の方、N響定期で言うとぎりぎりでD席にあたる、必ずしもよい場所ではなく、ペンライトが上に張り出した天井に当たらないように注意しなければならないような場所でしたが(NHKホールに傷をつけたくはないですので…)、そんなことは関係なく、完全燃焼したライヴでした。

純白サンクチュアリィ
・Melty tale storage
・蒼い孤島
会いたかった空
・purest note 〜あたたかい音
・sing for you
優しい忘却
・Contact 13th (instrumental)
・Tomorrow's chance
・TREASURE WORLD
・Sunshine flower
・詩人の旅
境界の彼方
・Dream Wonder Formation
Paradise Lost
・Joyful Flower

-encore-
・雨上がりの花よ咲け
この世界は僕らを待っていた
ひとひらの願い

-double encore-
Freedom Dreamer

Reincarnation

Reincarnation