night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

3/22(日)オランジュリー美術館、クリュニー美術館

 オルセーからセーヌ川を渡ると、テュイルリー庭園の中に、オランジュリー美術館がある。風が強いので、テュイルリー庭園には砂埃が立って大変なことになってたけど…


 ここには、モネの睡蓮の大作が。──なんでしたっけ、自然光が入る場所で展示しなければならない、みたいなルールがあるんでしたっけ。


 意外にも静かに鑑賞できて、すばらしい。

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 メトロでサン・ミシェルへ移動。


 この期に及ぶと、メトロの駅の入口はすっかり開放されていた。

 クリュニー中世美術館。もともと修道院だったというが、城塞のようなたたずまいだ。ここで有名なのは、一角獣と貴婦人のタペストリー。


 ここに来る東洋人観光客はまだ少ないようだ。しかし、さすがに、ここに来ちゃうと、ヨーロッパ中世についての知識や教養が、私にはまったくないので、見ているものの価値がわからない、という感じが強くなってしまって、ちょっと残念だなあ。


 向かいには、ソルボンヌ(パリ大学)の校舎が。

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 リュクサンブール公園。リュクサンブール宮はフランスの上院の議場として今でも使われているそうだ。庭園の池では、レンタルのラジコンボートで大勢の子供が遊んでいた。

 少しずつ陽射しが出てきたが、それでも寒い。フランス人はベンチに座って日向ぼっこをしたり本を読んだりしているが、風が強いので砂埃がひどいし、こんな寒いところでなんで外に出てるんだろう、と思うくらいだ。──リュクサンブール美術館では、英国テューダー朝がテーマの企画展をしているようだったが、とくに…、と思ったので、そのままホテルに戻った。ホテルから歩いてもたいした距離ではなかった。この旅行中は、パリの都心の中でもごく狭い範囲を行ったり来たりしているような感じになっている。


 サン・ジェルマン・デ・プレ教会

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 泊まっていたホテル。


 パリ最後の夕食は、ちょっといいところで食べよう、と思って、サン・ジェルマン・デ・プレの交差点あたりに出かけて行った。小さな、ビストロ風のお店…と思って入ったが、もうちょっと高めのちゃんとしたレストランだったようだ(お店の外見だけからだと、選択が難しいなあ)。メニューを見て、サーモンの何か、と頼んだら、おしゃれにちんまりと盛られたのが出てきてしまったので、内心「あらら」と思った。──ワインは、ハーフボトルを頼んだら、グラスにちょっとだけ注がれて、「テイスト。」と促されて、ビクッとする。そういう風習を知らない、東洋の野蛮人の私であった。。。でも美味いんだな、これが。


 デザートのティラミスまで頼んで、46.50ユーロ。結果的にはだいぶ奮発したなあ。──夜のサン・ジェルマン大通りのオープンカフェでカフェラテを飲んで、ホテルへ戻った。明日は帰国の日。