night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

3/20(金)なにはさておき、ルーヴル美術館(1)

 翌日、まずはルーヴル美術館へ。昨夜も散歩した道のりだが、ホテルからものの10分も歩くと、ロワイヤル橋を渡って、チュルイリー庭園側から、カルーセル凱旋門をくぐり、ルーヴルのガラスのピラミッドが見えてくる。


リュー・デュ・バック(バック通り)から、ポン・ロワイヤルの向こうにルーヴル宮が見える


ルーセル凱旋門


 有名な、ルーヴルのガラスのピラミッドだが、どうやらここがルーヴル美術館の入場口になっているようだ。開館は朝の9時。9時10分頃に着いたら、すでに行列ができていた。

 …行列になっているであろうことは覚悟していたので、昨日、CDG空港に入国したとき、パリ・ミュージアム・パスを買ってきていた。4日用で56ユーロ。これがあれば様々な美術館にフリーパスで入れるらしい。56ユーロってけっこうな額(換算すると八千円近く)なので、少し迷ったけれど、もとが取れるか取れないかはひとまず置いておいて、行く先々で行列に並ぶ時間とイライラを先に解決する方法だな、と思って、買うことは決めていた。──CDG空港の観光案内所(パリ観光局インフォーメーションセンター)のきれいなお姉さんは、パスの使い方を「ここに名前と使用開始日を書いてくださいね…」と親切に教えてくれ、「どの国から来ましたか?」「ジャパンから来ました。」…と言うと、日本語のパンフレットを渡してくれた。

#最後に計算してみたら、ミュージアム・パス、4日間で、もとは取れていた。これは絶対に買うべきですね!

 そんなわけで、パス所持者はどうやって入ればいいのかな、とガラスのピラミッドの入口を窺うと、どうやら、入場待ち行列とはロープで区切られた別の通路が存在する。そこを通ろうとすると、黒人の制服係員に「チケット?」と制止されるが、ミュージアム・パスを見せると通され、行列を尻目に、ガラスのピラミッドに入れた。…しかし、ピラミッドに入ってもそこがチケット売り場なわけではなく、行列の人に割り込むような形で荷物のX線検査を受けるよう指示される。チケット売り場は、エスカレータで吹き抜けの地下に下りた広場にあるのだ。よくわからない仕組みだな、と思った。

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 さてさて! 見たいものを見て回らないと。


 階段の上に、サモトラケのニケが!


 まず目指すのは、『モナ・リザ』。混雑する前にあれを見ないと。あれはやはり特別扱いらしく、“モナ・リザはこちら→”みたいな表示が出てる。


 あった! 意外に小さな絵だ…というかこの絵だけ非常に厳重で、厚いガラスに守られ、さらに柵があって近づけないようになっている。うーむ


 これの本物が見られるとは…! ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』。


 ダヴィッドの、ナポレオンの戴冠式。歴史の教科書のようです。アルプス越えのナポレオンもいたよ。


 ドラロッシュの『若き殉教者』。ミレイのオフィーリアに通じるものが…


 豪華なガラス器や宝飾品、フランス国王の王冠などが展示されている、“アポロンのギャラリー”。


 古代ギリシャの土器コーナー。ルーヴルは古代ギリシャの出土品のコレクションが世界屈指だと聞いたことがあります


 こういう部屋が3つも4つも続くからすごいです。


 宇治の平等院の飛天や雲中供養菩薩を思い出しました…


 おや、ルイ13世


 エジプトコーナー。


 ナポレオン3世のお部屋。


 いちおうありますフェルメール。『レースを編む女』。それほどよいフェルメールとは思わないけど…、これ、すみっこに地味に飾られている小さな絵だけど、これを見つけて近寄ったら、後ろから大声でしゃべりながらバタバタと中国人の大学生くらいの女の子3人組がやって来て、代わる代わるこの絵と一緒に写真を撮って、疾風のように去って行った。中国でもフェルメールって人気なのね。

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 次回に続く。