Kalafinaが初めての日本武道館ライヴを、2daysで開催するということで、チケットを取りたくてしかたなく、狙い続けていたのですが、まったく取れないままでした。しかし、2/28(土)の分だけ、直前に各プレイガイドから発売された“制作開放席”を引っかけることができたので、勇んで参戦してきました。
2月28日(土曜日)の午後、穏やかに晴れていて、北の丸公園では河津桜が咲いていました。
KADOKAWAのブースで、『別冊カドカワ』Kalafina特集号を買ってから、入場。…これ、少しずつ読んでますが、「Kalafina事件簿」っていう4コママンガが、面白いです(笑)
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川マガジンズ
- 発売日: 2015/02/28
- メディア: ムック
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当日引換だった“制作開放席”、期待はしていませんでしたが、2階の西のかなり上の方の一番はじっこ、という、角度的にはステージのほぼ真横にあたるような位置でした。むむう…、とは思いましたが、隣は売られていない席だったようで、ゆったり使えたのはよかったですが。北側にステージが組まれているのはオーソドックスですが、そこから花道が延びてアリーナ中央付近に島ステージ(いわゆる“でべそ”^^;)が作られていて、そのせいもあってわりとアリーナは大きくつぶしており、武道館てそんなに広くなかったんだな、と思ってしまったほど。言うほどたくさん入れていないのではないか、と感じてしまいました(が、あとからのマスコミ報道では、一日で1万人入っていたそうですが)。
17時予定のところ、おそらくほぼ定刻で暗転し、スタート。ステージの奥の高いところに、3人がポップアップで登場して始まりました。Hikaruがエメラルドっぽいグリーンのドレス、Keikoが赤、Wakanaが黄色のドレス。登場のとき、バックにはこの3色の花が投影されていてきれいだったようですが、ぼくは角度的にスクリーンなどまったく見えない位置だったので、なんとも…。
セットリスト(2日分)はこちら。
2/28(土)“Red Day” | 3/1(日)“Blue Day” |
・prelude〜misterioso ・テトテトメトメ ・fantasia -MC- ・Lacrimosa ・輝く空の静寂には ・ARIA ・believe -MC- ・moonfesta〜ムーンフェスタ〜 ・neverending ・ひかりふる ・光の旋律 -instrumental(when the fairy tale ends) ・fairytale ・oblivious ・Kyrie ・consolation ・音楽 -MC- ・夢の大地 -encore- | ・overture〜storia ・love come down -MC- ・夏の林檎 ・I have a dream ・seventh heaven ・未来 -MC- ・花束 ・君の銀の庭 ・満天 ・to the beginning -instrumental(Numquam vincar) ・Magia[quattro] ・destination unknown ・signal ・音楽 ・heavenly blue -MC- ・snow falling ・symphonia -encore- |
『テトテトメトメ』には不思議な振り付けがついていて、面白くて見入っていると、『fantasia』のイントロが始まって、ここで一気にテンション沸騰か…と思いきや、Kalafinaのオーディエンスははじけきらないことに定評(?)があるので。立ってる人はぽつぽつ見受けられるのですが、基本的に、多数派は立たないんだよね。アリーナこそ、けっこう多くの人が立ってるように見えましたが、それでも全員ではなかったですね。ぼくも、前の人が立ったら立とう、と思いながら、結局、この日は立つことはありませんでした。
MCで、「アリーナのいちばん前から、2階のいちばん後ろまで! 東の端から西の端まで!」と、ずずずいーっと気合いを入れるHikaruがかっこよかった(^^ バンドは、いつものバンドメンバーに加えて、ストリングス隊(新居昭乃さんのコンサートでヴァイオリンを弾いていることでおなじみの藤堂さんもいらっしゃいましたね)、そして、ひらひらのドレスの美人フルーティストがいらっしゃいました。赤木りえさんという方で、『光の旋律』などの曲ではこのかたのフルートがとてもいい味を出していましたね。
『輝く空の静寂には』のあとのMCで、この曲は1番がWakana、2番がHikaruがそれぞれリードをとるけど、歌いかたが違うから同じメロディに聞こえない、という意味のことをKeikoが話して、Wakanaはレガート強め、Hikaruはブレスくっきり気味、という意味のトークがありましたが、そこで、Wakana「わたしは、すべてを音にしたい」とかっこいいことを言い出し、Keikoに「すべてを音にしたいだって(笑)」と苦笑される、というかわいそうな展開も。
中盤からは3人は赤のドレスに。『Kyrie』、『consolation』とアッパーな曲が続き、『音楽』ではみんなで“一条の光”ポーズ。2階スタンドは座ってましたが…(残念)。アンコールではゴールドのドレスで登場。『Eden』でステージの東の端のウィングから西の端まで歩き回った3人、その後のMCで「武道館さんぽをしました」「散歩したら、いろんな人がいた」…というゆるいトークに。アンコール恒例の、Hikaruによるグッズ紹介は、この日は、パンフレットについて「…めくると、Wakanaが振り返り気味に、んっ(キメポーズ)ってしてます、オススメです」というかんじの、いつものノリでした(^^;
新曲『ring your bell』も披露して、この日は終わりましたが、、、ぼくは、この日の参戦は、満足できませんでした。座席位置が悪かったのがたぶん最大の原因だったのですが、2日目のチケットを取れていないのを悔やみつつ、その日は帰宅しました。
日本武道館という大規模会場にもかかわらず、音響がとてもよかった、というのは特筆していいのではないかと。わりとエッジの効いた音でしたが、いっぺんも割れることはなく、でも前と後ろのタイミング差はほとんど感じられませんでした。センターステージで歌っているときも、それを見ているこちらもまったくディレイ感がありませんでした。これは地味にすごいことではないかと思います。
ただ、Hikaruはどうしても高音が出切らないというか、実際、調子悪かったと思います。あれっ、あれっ、と思いながら聴いていましたが、『fairytale』で「さーよーなーらー…」のパッセージを3度下げて歌ったときは、ちょっとがっかりしてしまったのは否定できません。
*
…が、翌日の3月1日(日曜日)、これは行かずに後悔よりも行って後悔だ! と思い、再び武道館へ出かけました。一転して冷たい雨の日でしたが、ごにょごにょっとしたところチケットを入手することができました。ありがたいことです。
雨に濡れる北の丸公園。
1階南西で参戦。この日もほぼ定刻(数分遅れ程度)でスタートしました。前日とは違い、1人ずつポップアップで登場。最初のMCで、「今日は、激しいです。」とKeikoが話したので期待が高まります(^^。──前日、だいぶ心配させられたHikaruの声ですが、この日は前日よりは回復していたとは思いますが、同時に、この日は、PAが、おそらく前日とはかなり違うセッティングになっていて、Hikaruのマイクだけ顕著にPAで補おうとしていると感じました。
この日のハイライトは、中盤のインスト明けで、アリーナの平面から3人が登場してセンターステージに上がり、『Magia』が始まったときでした。それまでは1階客席もだいたい座っていたのですが、さすがにここは総立ちになりました。青い衣装(肩にモールがついたポニーテールのKeikoが超かっこよかった^^)で、赤と緑が入ってキモチワルイ感じの照明も相まって、魔界的(?)な、圧巻のステージに。続いて『destination unknown』、アコーディオン奏者のかたが入って『signal』。そして『音楽』では、この日はやっと立って叫べた! もう自分的にはこれで満足(笑)
アンコールでは、昨日とはまた違う新曲の披露がありました。NHKの『歴史秘話ヒストリア』のテーマ曲だそうです。グッズ紹介では、Wakanaプロデュースの、鮫の絵が描いてあるくつした、ってやつについて、Hikaru「個性的なくつしたが…」Wakana「あれ個性的かなー?」Hikaru「(食い気味に)あれが個性的じゃなかったらなんなの?!」というトークがおかしかったです(物販、3人それぞれのプロデュースグッズのうち、あれだけ売れ残ってましたよね…^^;)。──最後、名曲、『sprinter』…。初めてこの曲をライヴで聴きました。感動してしまいました。
2日間参戦できて、本当によかったです。とくに二日目は、幸運にも参戦できたので、参加できた嬉しさもひとしおでした。Kalafina、今秋からのライヴツアーも発表されましたし、その演劇的で美しさと激しさが同居したステージづくりはとても魅力的ですので、可能な範囲でおいかけていきたいヴォーカリストですが、…正直なところ、Kalafinaっていうプロジェクトが、今のこの3人で、今の勢いで、これからも続くのだろうか、と疑問に思ってしまったライヴだったのもたしかです。文字にするのは難しいのですが。
──ですが、2日目の最後、3人が舞台袖に捌けて行くとき、Hikaruが、背中を向けながらも右腕を衝き上げていたのが、とてもかっこよかったです。おそらく、初めての単独武道館という大舞台、思うところがあったのでしょうね。
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