night and sundial

じゃわじゃわ日記 -the 5th defection-

「準備はいいのか?!」──NANA MIZUKI LIVE FLIGHT 2014 @富士急ハイランド コニファーフォレスト6/1

 水樹奈々さんの、夏のライヴツアーが始まりました。初日は、富士急ハイランドに隣接した、コニファーフォレストという野外会場。意気込んで参戦です。

NANA MIZUKI LIVE FLIGHT 2014

 コニファーフォレスト、富士急ハイランドにそういうところがあることは知っていましたが、行ったことはありませんでした。でもまあ、あの界隈には毎年夏に別のライヴでよく行っていますし(笑)、鉄道で十分に日帰り圏内だから…、とは思いつつも、1万人規模のイヴェントになるので交通機関の混雑が見込まれるなあ、とも思い、翌月曜日に休みを取ることができなかったこともあって、直前になって、復路だけ中央高速バスを取ってしまいました。新宿行きの高速バスの最終便は、富士急ハイランドバスターミナル発20時18分。しかし、4時間超えのライヴを平気でやっちゃうのが奈々さんのライヴの怖いところ(?)ですから、終演に間に合わなかったら諦めて電車で帰ろう、でも富士急行線は混むだろうなあ…、などといろいろ思いながら。

 そんな微妙な不安を抱えつつ、昼から出発しました。──今回は、職場の友人が別途、早朝に現地入りしていて、物販を買っておいてくれるというので、Tシャツとタオルを買っといてー、着いたら連絡するよ、なんて言って自分は午後遅くに重役出勤するという、好待遇(?)でした。

 早くも夏のような暑さの日。八王子から特急『かいじ』に乗りました。車窓の川筋には、群れを成す釣り人の姿が。そうか、鮎の解禁日か…。夏の風物詩ですね。──大月駅蕎麦屋で腹ごしらえ。たぶんこれを逃したらライヴ終演まで(というか、帰りの高速バスを降りるまで)まともな食事はとれないだろう、と…。

 富士急行線は、13時50分の『フジサン特急』です。富士急行線の切符売り場に向かうと、奈々勢が大行列を作っていましたが、地元の町田から富士急ハイランドまでの連絡乗車券を持っているので、改札口で特急券(200円)だけ買って乗車しました。普段ならヘンテコなフジサンのキャラクタの絵が描いてあるパノラマ窓の特急車両ですが、この日は205系電車での代走で、特急料金を払っているのにロングシートに座って、微妙な感じに…。しかし、この日は本当に好天で、行く手に富士山がくっきり見えて、すばらしい景色でした。夏に河口湖に行くときって、意外と曇っちゃって見えないことが多いんですよね。

 そんなわけで大月から40分ほどで富士急ハイランド駅に到着しました。ここは駅を出るとすぐにハイランドの入場ゲートです。コンサートチケットを持っていれば園内の出入りは自由(アトラクションは別途チケットが必要)。コニファーフォレストに行くには園内を突っ切っていくことになるようです。富士急ハイランドに入場するのはもしかしたら15年ぶりくらいかも知れないなあ…。アイスキャンディーを食べつつ、ぶらぶら歩いて行きました。リサとガスパールタウンなんてのがあるのね。。。

 北側から入って南側に出て、バスターミナルの脇から国道を陸橋を渡って、広大な駐車場を横切ったところに、コニファーフォレストの入場口がありました。友人と連絡を取って合流し、「缶ビール買ってきたよー」「あ、どーも」というノリで、安定のビールクズに(笑)。夏の野外イヴェントだし、このくらいは、いいよね(^^; ──入場口の横の方では、奈々ソンカラオケ選手権をやってました。みんな意外とうまいのね。

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 さて入場。直前にAKB48の握手会での傷害事件があったので警備態勢が厳しくなっていることを予想していましたが、手荷物検査もなくフリーでした。握手会と大規模ライヴではおのずと状況が違うとは言え、奈々勢は信用されているな…なんてことを思ったりしました。──じりじりと陽射しが照りつけ、ぼくは日焼け止めを塗りたくっていましたが、タオルを頭からかぶって待機する人が多かったですね。ぼくの座席はA8ブロックで、最前ブロックの中央の花道の下手寄りという絶好の位置でした。だいぶ横に長い会場で、位置によってはかなり見づらかったのではないかと思いますが…。ステージには銀色のセットが組まれていて、今回は“FLIGHT”ということでか、大きなプロペラが左右に2基ずつ。4発レシプロ機かよ! ターボプロップではないな(笑)。上段にはコックピットの計器のようなセットも。左右にスクリーンが用意されていましたが、ぼくの座席位置では基本的にそれを見ることはないな、と思いました。そのくらい良い位置だったのです。

 開演直前、下手側から観客が騒ぎ始め、何事かと思いましたが、どうやら三嶋Pがいたらしく、「あきお」コールが沸き起こっていました。なんだそりゃ(笑)。──15分くらい押して開演。

・VIRGIN CODE
Preserved Roses
・Stay Gold
・Million Ways = One Destination
ETERNAL BLAZE
・(チェリーボーイズコーナー)
・Fun★Fun People
・ドラマティックラブ
笑顔の行方
・(サイコロ企画)GAMBAらなくちゃね
・空時計
FATE
・(チームヨーダコーナー)
・GUILTY
still in the groove
・理想論
・アンティークナハトムジー
・(映像コーナー)
革命デュアリズム
・アパッショナート
・New Sensation
・Rock you baby!
・POWER GATE
・ミラクル☆フライト

-encore-
・時空サファイア
・セツナキャパシティー
・DISCOTHEQUE

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 「SUPERNAL LIBERTY」っていうアルバムについては、なんというか、絶妙に「ダサい」よなあ、という気がしていて(たぶんこれ狙ったものなのだろうなあ、と)、『Rock you baby!』なんか通勤中にイヤフォンで聴いてるとダサさに悶絶するのですけど(笑)…、『GUILTY』なんかはダンス曲パートとしてすごいハマる曲ですね。サビ中の「オイ!オイ!」とか、Cメロ中の「ぎーみーもー!」とかのコールは、これ、鉄板になりそうですね。『Fun★Fun People』というすっとんきょうな歌詞(笑)の曲ではチャイナドレスアレンジみたいな黄色っぽい衣装で扇子を振り回しながら歌い踊る奈々さんにちょっと呆気に取られました。「苦しゅうない」(笑)

 明るいうちからの公演でしたので、客席がペンライトの海になる普段とはちょっと違う様子になり、ぼくもペンライトを持とうかどうしようかちょっと迷ったりもしました。ステージからは客席の向こうに富士山がきれいに見えたそうです(高さが違うので、客席からは見えませんでしたが)。──鉄板曲『ETERNAL BLAZE』では盛大に炎を噴いていましたが、…あれって油を噴射して火をつけているのですが、その噴射する油がはっきり見えてちょっと怖かったりもしました。あと、煙がドーナツ状の輪っかになってポクポクと空に昇っていくのが見えて、ちょっと可笑しかったりも。

 中盤、お楽しみコーナーでは、サイコロを振ってカヴァー曲を選び、出たのが、Prits時代にカヴァーしてレコーディングしたまま一度もライヴで歌ったことがないというリンドバーグの『GAMBAらなくちゃね』、これまたレアなトラック(サイコロの他の選択肢はなんでしたっけ、『DESIRE』『MUGO・ん…色っぽい』『赤いスイートピー』とかでしたっけ)。──『アンティークナハトムジーク』は5拍子を基調にした変拍子を含む奇妙な曲ですが、緑のベルベットみたいな衣装をかぶったダンサーさんがあやしく動き回る、妖美なステージが繰り広げられていました(このときぼくは、この曲の変拍子を、まだそれほど把握していなかったので、曲中ずっと左手で拍を数えていました…)。

 一方、例のTMR西川さんとのコラボ曲を2曲ともやられて、オーディエンスが全力で西川さんパートを歌うのですが、あの2曲、ぼくはそれほど好みでもないので…、ちょっと疲れるな。あれは個人的には、どっちかだけでいいな…(笑) 『革命デュアリズム』ではトロッコに乗って会場を一周していましたね。

*

 終演したのは19時35分頃でした。なるほど、新宿行きの高速バスの最終便や、富士急行線の増発列車の時刻にもギリギリ合わせてきたな…。規制退場をじりじりと待ち、富士急ハイランドバスターミナルにたどり着いたのが20時少し過ぎでした。やれやれ、間に合った。。。富士五湖ー新宿の中央高速バスの最終便、この日は増車されていて1便に7台も出ていました。ぼくが直前に乗車券を買えたのも、数日前に増車されて空席が出ていたタイミングだったようです。──携帯電話の乗車券を見せて乗り込み、20時30分過ぎにようやく発車しました。座ってスムーズに帰れるぜ…と安心したのもつかの間、中央道の渋滞にはまってしまい、談合坂サービスエリアから小仏トンネルを抜けるまで1時間弱もかかり、中央道日野でバスを降りたのは22時20分頃でした。中央道日野バス停から多摩モノレール甲州街道駅まで歩く途中のセブンイレブンでパンを買い込み8時間以上ぶりの食事をして、多摩センター経由で帰宅。座って安楽に帰宅できたのはよかったけれど、所要時間的には鉄道利用と大差なくなってしまいました。富士急、近くて遠いな…(^^;

 それにしても奈々さん、歌唱もパフォーマンスも、ツアー初日かつ灼熱の野外とは思えないほどの、絶好調ぶりでした。公演中から、今日はすごいな、と思っていましたが、終盤の“これが最後の曲です”的なMCの中で、「まだ1曲目からもう一度やれます(笑)」という意味のことを言っていたのには、ちょっとタジタジとなってしまいました。──それほどのパワーでステージを繰り広げていた奈々さんが、後日、声帯の炎症で3公演をキャンセルすることになってしまったのには、とても驚いたわけですが…、それはまた別の話。ぼくはこのツアー、ファンクラブ先行でチケットを取ったのは、この富士急コニファーと、最終日の横浜スタジアムでしたが、加えて、香川のさぬきテアトロンの芝生自由席を一般発売で買って、遠征することにしました。奈々さんの体調も心配ですけど、遠征は楽しみです。──「準備はいいのか?!」(^^