静岡市役所本館(昭和9年)と、その向かいの静岡県庁本館(昭和12年)。地方都市に行くと立派な政府庁舎が残っているというのはよくありますが(愛媛県庁とか、鹿児島県庁とか)、…静岡はかなり激しい空襲を受けていると思いますがよく残っていましたね。
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静鉄電車に乗って、静岡県立美術館へ。郊外の丘の上の、公園のようなところに建っている美術館です。“グループ「幻触」と石子順造”という展示を開催中。1960〜70年代の静岡で活躍した現代芸術家集団の展示で、それなりに面白く見ましたが、ここの目玉はやはり、ロダンの彫刻を大量に展示してある“ロダン館”です。
階段状の空間のあちこちに彫刻が置かれ、見下ろす位置に「地獄の門」が立っています。全貌を写真に撮るのは無理だなあ。
ですが、大きな彫刻よりも、こちらの塑像のほうが、いいものじゃないかという気もした。階段の下の隠し部屋のようなところにあって、気づかずに帰っちゃうところだった。
館内の休憩室で放映されていた、『ロダン体操』の映像。これは…(^^;
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路線バスで静岡駅の北口に戻って、静岡市美術館で「シャガール展」を見ました。パリのオペラ座の天井画の下絵とか『ダフニスとクロエ』のバレエの衣装など興味深いものでした。終盤には油絵も。『天蓋の花嫁』という青が基調のいかにもシャガールらしい絵がありましたが、花嫁の顔が二重になっているのね…。
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静鉄の新清水駅からバスで20分ほど、三保松原へ足を延ばしました。なんてったって、世界遺産ですからね! 観光客がたくさん来ていました。
雲がかかっていましたが、富士の山頂は顔をのぞかせていました。
灯台のてっぺんに乗っている風見鶏が、ここでは天女なんですって。
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清水港にある海事博物館にも寄ってみたかったけど、時間が遅くなってしまって果たせず。路線バスでJRの清水駅に戻り、16時40分の東海道線に乗って帰宅しました。雪などまったく見えない静岡の平野部から、東海道線で三島まで戻ると車窓に残雪が広がり、関東地方は雪国のようになっていました。小田原から小田急の急行電車に乗り換えて、町田まで2時間半で到着しました。